2011年05月

イメージ 1

 沖縄(うちなあ)らあさる景色(ちいち)え、色々(いるいる)あしが、写真ねえぬ石造(いしじゅく)いぬ門口(ぞうぐち)ん、うぬ一(てぃい)ちやん。
 石垣道(いしがちみち)ぬ如(ぐと)とおしが、門口ぬ一部どぅ成とおる。たんかあぬ石垣ゆ左(ふぃざい)んかい曲がてぃ行(い)ちいねえ、大赤瓦家(うふあかがあらやあ)ぬあん。
 真っ直(し)ぐに来(ち)ゅうる魔物(まじむん)ぬ入っち来(く)うんねえし造(ちゅく)てえる積(ち)むええやん。
 くんな景色え、我(わあ)がくうさいにいや、まあにんあたる景色やしが、今(なま)あ、大概(てえげえ)ぬ田舎んかいん行(ん)じん、なあ見(み)いらんなとおん。殊(かわ)てぃ、今ぬ建売や、いいばいくぁあさいし、建てぃらっとおしが、昔(んかし)ぬ屋敷(やしち)え、実(じゅん)に、広(ふぃる)さぬ、ゆちみぬまんどおたん。

【語句】
沖縄らあさる景色え=沖縄らしい景色は。「おきなわ」は「うちなあ」の文語表記。
色々あしが=いろいろあるが。
写真ねえぬ石造いぬ門口ん=写真のような石造りの門も。「写真ねえそおる」という言い方でもよい。
うぬ一ちやん=その一つである。
石垣道ぬ如とおしが=石垣の道のようであるが。
門口ぬ一部どぅ成とおる=門の一部となっている。
たんかあぬ石垣ゆ=突き当たりの石垣を。「たんかあ」は「(真)向かい」、「正面」などの意味がある。
左んかい曲がてぃ行ちいねえ=左に曲がって行けば。
大赤瓦家ぬあん=大きい赤瓦の家がある。
真っ直ぐに来ゅうる魔物ぬ=直進する魔物が。
入っち来うんねえし=入って来れないように。「入っち、来ららんねえし」という言い方もある。
造てえる積むええやん=造ったつもりである。
くんな景色え=このような景色は。「くぬゆうな景色」という言い方もある。
我がくうさいにいや=私が幼い頃は。
まあにんあたる景色やしが=どこにでもあった景色であるが。「まあにん」は「まあんかいん」とも言う。
今あ、大概ぬ田舎んかいん行じん=今は、大概の田舎に行っても。
なあ見いらんなとおん=もう、見られない。「なあ、見だらんなとおん」でもよい。
殊てぃ=特に。
今ぬ建売や=今の建売住宅は。
いいばいくぁあさいし=狭苦しく。「いいばさん」は「狭い」。「くぁあさい」は「喰ぁあさい」と書かかれる場合もあるが、殆ど意味の無い言葉。沖縄語と独特の語調を整える語。例「ゆんたくひんたく」の「ゆんたく」は「おしゃべり」だが「ひんたく」には意味はない。こういう類は慣用句として覚えてしまいましょう。
建てぃらっとおしが=建てられているのだが。
昔ぬ屋敷え=昔の屋敷は。
実に、広さぬ=本当に広くて。
ゆちみぬまんどおたん=ゆとりがかなりあった。「まんどおん」は「たくさんある」の意味。

イメージ 1

 ディグぬ花(はな、ふぁな)んでえ、日本(にふん)ぬ桜とお同(い)ぬむん、うちなあんじえ、節変(しちが)いぬ花なとおん。

 どぅく真っ赤(か)あらあし、実(じゅん)に、南国(なんぐく)うちなあぬ県花(きんくぁ)とぅしち、似合(なわ)あさん。

 民謡(ふぁあうた)にん、多(うふ)く歌あらっとおん。「でいごの花の咲くころは真紅な日陰で子守唄(沖縄育ち)」、「ディグぬ花でんし節待(しちま)ちど、咲ちゅる 我身(わみ)ん節待ちゅる嬉(うり)さ(でいごの花)」、「でいごの花が咲き風を呼び嵐がきた(島唄)」。

 やしが、節成てぃん咲かんディグんあん。「嵐呼ぶる花」んでぃん言(い)ゃっとおしが、いちゃっさ咲ちん、台風(ううかじ)ぬ来(く)うん年(とぅし)んあん。

【語句】
ディグぬ花んでえ=デイゴの花というのは。
日本ぬ桜とお同ぬむん=日本の桜と同じく。「同ぬむん」は「ゆぬむん」ともいう。
うちなあんじえ=沖縄では。「おきなわ」は「うちなあ」の文語表記。
節変いぬ花なとおん=季節代わりの花となっている。
どぅく真っ赤あらあし=あまりにも真っ赤になって。
実に=本当に。
南国うちなあぬ県花とぅしち=南国沖縄の県花として。
似合(なわ)あさん=ふさわしい。
民謡にん=民謡にも。
多く歌あらっとおん=多く歌われている。
でいごの花の咲くころは真紅な日陰で子守唄(沖縄育ち)=(日本語歌詞なので略)
ディグぬ花でんし=でいごの花でさえ。「でんし」はやや文語的。口語では「花んちょおん」。
節待ちど=季節をまって。「ど」は強調助詞「どぅ」の文語表記。
咲ちゅる=咲くのである。前の強調助詞「ど」を受けて、「咲ちゅん」を連体形で結ぶ。
我身ん=私も。「我身(わみ)」は文語。口語では「我(わん)にん」「我(わ)ぬん」等を使う。
節待ちゅる嬉さ=季節を待つ嬉しさ(よ)。
でいごの花が咲き風を呼び嵐がきた=日本語歌詞なので略。
やしが=だが。
節成てぃん=(その)季節になっても。
咲かんディグんあん=咲かないでいごもある。
嵐呼ぶる花=嵐を呼ぶ花。「嵐」は文語(組踊等)。口語では「ううかじ」等を使う。
んでぃん言ゃっとおしが=といわれているが。
いちゃっさ咲ちん=どんなに咲いても。
台風ぬ来うん年んあん=台風の来ない年もある。

↑このページのトップヘ