2011年07月

木麻黄とアダニのある海岸(恩納村)

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 岩(しい)んかいしがとおしえ、阿旦(アダニ、アダン)。くがたあ木麻黄(もくまおう)。うぬ二(たあ)ちぬ木(きい)や、沖縄(うちなあ)んじえ、まあぬ海端(うみばた)んかいんあん。
 南太平洋ぬ島々ぬ浜んかいあしえ、大概(てえげえ)や椰子(やあし)どぅやしが、何(ぬう)んでぃち、沖縄ぬ海端ぬ景色(ちいち)え、あんすかなあ違(ちが)とおがやあ。
 阿旦え、蔡温(尚敬王代ぬ宰相)が防潮林とぅしち、植(ゐ)いらちぇえる名残(なぐ)り成とおん。
 木麻黄や百年(ひゃくにん)びけん前(めえ)に、高知県ぬ黒岩恒んでぃ言(ゆ)る人(ちゅ)が台湾から持(む)ちち植いたんでぃぬ事(くとぅ)。何(じ)るん、海風(うみかじ)んかい強(ちゅう)さぬ、沖縄ぬ海端んかい似合(にお)とおん。

【語句】
岩んかい=岩に
しがとおしえ=しがみついているのは、
阿旦=あだん
くがたあ木麻黄=こちらは木麻黄。
うぬ二ちぬ木や=この二つの木は、
沖縄んじえ=沖縄では、
まあぬ 海端んかいん あん=どこの 海岸 にも ある。
南太平洋ぬ島々ぬ浜んかい あしえ=南太平洋の島々に あるのは
大概や椰子どぅやしが=殆どは、椰子なのであるが。「どぅ」は強調助詞。
何んでぃち=なぜ。「何んでぃちゃま」、「何んち」でもよい。
沖縄ぬ海端ぬ景色え=沖縄の海岸の景色は、
あんすかなあ違とおがやあ=そんなにまで違うのだろうか。
阿旦え、蔡温(尚敬王代ぬ宰相)が=アダンは、蔡温(尚敬王代の宰相)が、
防潮林とぅしち=防潮林として、
植いらちぇえる名残り成とおん=植林させた名残りである。「植いらちぇえん」は「植いらすん(植えさせる)」の完了形である。
木麻黄や百年びけん前に=モクマオウは百年ほど前に、
高知県ぬ黒岩恒んでぃ言る人が=高知県の黒岩恒という人が
台湾から持ちち植いたんでぃぬ事=台湾から持ち込んで植えたとのこと。
何るん、海風んかい強さぬ=どれも、海風に強く、
沖縄ぬ海端んかい似合とおん=沖縄の海岸に似合っている。

残波岬(読谷村)

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 「又ん巡(みぐ)り合(お)う御縁(ぐいん)とて、招(まに)く扇(おうじ)や三重城(みいぐしく) 残波岬(ざんぱみさち)ん後(あとぅ)に見(み)て」んでぃち、大節(うふぶし)「上(ぬぶ)い口説(くどぅち)」於(をぅ)とおてぃん歌あらっとおる残波岬。
どぅく、音(うとぅ)うっち、知らん人(ちゅ)お居(をぅ)らん。写真ぬじいが行(ん)じゃるばすお灯台(とうでえ)まんぐらんかいや、いちゃっさきいぬ観光客(くぁんこうちゃく)んアミリカー達(たあ)んまんどおたるむぬ、かあま2キロ先(さち)ぬ東迄行(あがりまでぃん)じゃしえ、ちんとぅ、我一人(わんちゅい)どぅやたる。観光客ぬスケジュールや、ゆちみん無(ね)えらんどぅあがやあ。
 やしが、いちゃっさ歩っちん、行逢(いち)ゃゆる人ん居らんな、くたでぃいるびけんどぅやたる。岬(みさち)ぬ根(にい)ぐい迄え、なあ、行(い)ちいゆうさんたん。

【語句】
又ん巡り合う=再び巡り合う
御縁とて=ご縁だと、
招く扇や三重城=(手)招く扇は三重城。このフレーズの部分は、作者が「本花風節」を思い浮かべながら書いたものだとしたら、「招く扇といえば三重城」という風に訳すれば、ぴったしだが…。
残波岬ん後に見て=残波岬も後にして
んでぃち、大節「上い口説」於とおてぃん=と古典民謡「上り口説」でも
歌あらとっおる残波岬=歌われた残波岬。
どぅく、音うっち=あまりにも、有名で、
知らん人お居らん=知らない人はいない。
写真ぬじいが行じゃるばすお=写真を撮りに言ったときは。「ぬじゅん」は特に「写真を撮る」の意味であるが、首里那覇あたりではあまり使用されて無いようである。
灯台まんぐらんかいや=灯台付近には
いちゃっさきいぬ観光客んアミリカー達)ん=大勢の観光客もアメリカ人も
まんどおたるむぬ=ごったがえしていたのに
かあま2キロ先ぬ東迄=ずっと2キロ先の東まで
行じゃしえ=足を運んだのは
ちんとぅ、我一人どぅやたる=たった私だけであった。「ちんとぅ」は「たった、~だけ」、「唯一」という意味。
観光客ぬスケジュールや=観光客のスケジュールは
ゆちみん無えらんどぅあがやあ=ゆとりもないのであろうか。
やしが、いちゃっさ歩っちん=だけど、いくら歩いても、
行逢ゃゆる人ん居らな=出会う人もおらず
くたでぃいるびけんどぅやたる=くたびれるばかりであった。
岬ぬ根ぐい迄え、なあ、行ちいゆうさんたん=岬の根っこまでは、とうとう、行けなかった。
ギャラリー
  • 残波岬Ⅱ(読谷村)
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  • 首里城(那覇市)
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