2012年02月

八重瀬グシク(富盛城)ぬ桜

イメージ 1

 桜祭(さくらまちい)んでぃいねえ、名護(なぐ)ぬ桜祭ぬる音打(うとぅう)っちょおしが、今(なま)あ、屋敷(やあやしち)ぬ庭(なあ)んかい植(ゐ)いらってぃ、いいくる南部ぬあまくまんじん見(ん)だりいんねえなとおん。
 春(はる)ないねえ、桜花(さくらばな)ん咲(さ)きわる節(しち)ん分かゆい、ゐいりきさる。
 やしが、首里(しゅい)グシクはじみ、大概(てえげえ)ぬグシクんかいや桜あ、無(ね)えらんしがる普通やくとぅ、くまぬ桜ん昔(んかし)からぬむんでえ思(うま)あらん…。
 グシク復元する計画ぬ無(ね)えらむんどぅんやれえ、桜んちょおん、あしえまし。
 くぬグシクお、241年(にん)が間(ゑえだ)、行方(ゆくい)ぬ分からんなとおたる組踊脚本「身替忠女」(田里朝直作)ぬモデル舞台とぅんなとおん。

【語句】
桜祭んでぃいねえ=桜祭といえば、
名護ぬ桜祭ぬる=名護の桜祭こそが。「ぬる」の「る」は強調助詞「どぅ」の清音。
音打っちょおしが=有名であるが。接続文の場合は、前に強調助詞があっても、当然に連体形で結ばれない。
今あ=現在は、
屋敷ぬ庭んかいん植いらってぃ=屋敷の庭にも植えられ、
いいくる=大概、
南部ぬあまくまんじん=南部のあちらこちらでも
見だりいんねえなとおん=見受けられるようになった。
春ないねえ=春になれば、
桜花ん咲きわる=桜花も咲いてこそ。「咲きわる」の「る」は強調助詞「どぅ」の清音。「どぅ」でもよいが、多くは前語尾と連音が発音しやすいように清音に変化する。
節ん分かゆい=季節も分かるし、
ゐいりきさる=楽しいのである。連体形で結んでいるのは、前の強調助詞「る」を受けてである。
やしが=だが、
首里グシクはじみ=首里城はじめ、
大概ぬグシクんかいや=殆どのグシクには
桜あ=桜は、
無えらんしがる=無いのが。「~しがる」の「る」は強調助詞の清音。
普通やくとぅ=普通なので、
くまぬ桜ん=ここの桜も
昔からぬむんでえ思あらん…=昔からのものだとは思われない…。
グシク復元する計画ぬ=グシクを復元する計画が
無えらむんどぅんやれえ=無いのであれば。「~むんどぅん」の「どぅ」は強調助詞。「ん」は「も」。「無えらんでえ」あるいは「無えらんあれえ」でも同じ意味だが、前者は「無い」が強調されている。但し、これを含む文が接続文であるため、連体形では結ばれない。
桜んちょおん=せめて桜でも。直訳は「桜もさえ?」
あしえまし=あるのがよい。「まし」は日本語の「まし」の意味もあるが、「(より)よい」という意味で使う。
くぬグシクお=このグシクは、
241年が間=241年もの間、
行方ぬ分からんなとおたる=行方が知れなくなっていた
組踊脚本「身替忠女」(田里朝直作)ぬモデル舞台とぅんなとおん=組踊脚本「身替忠女」(田里朝直作)のモデル舞台ともなっている。

忙なさ中城湾(知念岬遠望)

イメージ 1

 中城湾(なかぐしくまがい)や知念岬(ちにんみさち)から見(ん)じいねえ、干瀬(ふぃし)ぬちゅらく見(み)ゆん。
 あがたぬ与勝半島から見(ん)じいねえ、深海(ふかうみ)ぎさしどぅ見(み)ゆる。
 くぬ湾ぬんかいあぬ干瀬(ふぃし)ぬ海(うみ)え、今(なm)あ埋(う)みたてぃぬ普請(ぶしん)ぬさっとおん。
 まぎ船(ふに)ぬ見ゆしが、くぬ海ぬ東(あがり)ばたからあ、米軍(びいぐん)ぬ原子力潜水艦(ぎんしりょくしんしいくぁん)ぬん通(とぅう)ゆん。
 やしが、くぬ写真ぬ左(ふぃざい)んかいやホテルん建っちょおん。でえじな、忙(いちゅ)なさる海やるむん。
 写真左(ふぃざい)ぬ岩(しい)びけんや、引(ふぃ)ちゃい満(み)っちゃいする波なかい削(き)じらってぃ、なあ何万年(なんまんにん)がないらあ、キノコ形(がた)なてぃ、立っちょおん。


【語句】
中城湾や=中城湾は、
知念岬から見じいねえ=知念岬から見れば、
干瀬ぬちゅらく見ゆん=浅瀬が美しくみえる。
あがたぬ与勝半島から=向こう側の世活半島から
見じいねえ=みれば、
深海ぎさしどぅ見ゆる=深海のようにこそ見える。「どぅ」は前語を強調する助詞で、次にくる用言「見ゆん」は連体形で結ぶ。
くぬ湾ぬんかいあぬ=この湾にある
泡瀬ぬ海え=泡瀬の海は、
今あ埋みたてぃぬ=埋め立ての
普請ぬさっとおん=工事がなされている。「普請」は江戸時代の日本語から借用した語。
まぎ船ぬ見ゆしが=大きな船が見えるが、
くぬ海ぬ東ばたからあ=この海の東側からは、
米軍ぬ原子力潜水艦ぬん=米軍の原子力潜水艦も。「潜水艦ぬん」の「ぬん」は日本語の助詞「も」に対応するもので、通常は「ん」であるが、前語尾の「ん」と連続するため、前語尾が「ぬ」に変音するのである。または、前語尾「ん(n)」と助詞「ん(n)」との間に「u」が割り込み、「nun(ぬん)」となります。筆者は「ぬん」を送り仮名にしています。勿論、送り仮名にしなくても良いです。
通ゆん=通る。強調助詞「どぅ」を受けて連体形になる。
やしが=しかし、
くぬ写真ぬ左んかいや=この写真の左側には、
ホテルん建っちょおん=ホテルも建っている。
でえじな、忙なさる海やるむん=大変、忙しい海だこと。
写真左ぬ岩びけんや=写真左の岩だけは、
引ちゃい満ちゃいする=寄せては返す
波なかい削じらってぃ=波に削られて、
なあ何万年がないらあ=もう何万年になるのであろうか、
キノコ形なてぃ=キノコ状になって、
立っちょおん=立っている。
ギャラリー
  • 残波岬Ⅱ(読谷村)
  • 平和通り(那覇市)
  • 首里城(那覇市)
  • ジョン万次郎記念碑(豊見城市)
  • なあかなしい(八重瀬町)
  • 上原港(竹富町上原)
  • 宇那利埼からぬ眺み(竹富町上原)
  • 忘勿石(竹富町南風見)
  • 茅葺ぬ古家(竹富町)
アーカイブ
カテゴリー
  • ライブドアブログ