2013年02月

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 南部んじえ珍らさる景色(ちいち、ちしち)えあらん。
 特(か)わてぃ高速道路ぬ西原インター豊見城(とぅみぐしく)インターぬ間(ゑえだ)あ、写真ねえぬ景色ぬ連(ちる)がとおん。識名(しちな)園ぬ勧耕台からあ海え見(み)いらな、だんじゅ、大陸(うふぐに)らあさん。
 琉球国世(るうちゅうくくゆう)んじえ、唐按司(とうあじ、冊封使)ぬ達(ちゃあ)んかい、琉球ゆ大国(うふぐに)らあしく見(み)しゆる積(ち)むええさあに、御取持(うとぅいむ)ちい担当(あたい)ぬ官人達(かんにんたあ)や、識名園ぬんじ、御取持ちいさんでぃぬ事(くとぅ)。
 琉球国世んじえ、田畑(たあはた)ぬ連(ちる))がてぃ、あいゆかんぬちゅら景色やたる為(たみ)なかい、唐按司が「勧耕台(畑仕事勧みゆる台)」んでぃち、名付(なあじ)きさんでぃぬ事やしが、今(なま)あ、沖縄戦んじ、うすまさ壊(く)うさってぃ、あんし、コンクリートビルぬ建ちまんでぃ、うん如(ぐとぅ)う、けえなとおん。

【語句】
南部んじえ珍らさる景色えあらん=南部では珍しい景色ではない。
特てぃ高速道路ぬ=とくに、高速道路ぬ
西原インター豊見城インターぬ間あ=西原インターから豊見城インター間は、
写真ねえぬ景色ぬ連がとおん=写真のような景色が続いている。「連(ち)がゆん」は、首里語では、「つぃるがゆん」。開音「つ」は合音では首里語では「つぃ」に止まる。
識名園ぬ勧耕台からあ=識名園の勧耕台からは
海え見いらな、だんじゅ、大陸らあさん=海は見えず、いかにも、大陸のようだ。
琉球国世んじえ、唐按司(冊封史)達んかい=琉球国時代は、冊封史らに、
琉球ゆ大国らあしく見しゆる積むええさあに=琉球を大国のようにみせる積もりで。「積(ち)むええ」も首里語では「つぃむええ」。
御取持ちい担当ぬ官人達や=接待を受け持つ役人たちは
識名園じ、御取持ちいさんでぃぬ事=識名園で、接待をしたとのこと。「識名園ぬんじ」の「ぬんじ」は前語「園」の語尾が「ん(n)」であることから、助詞「んじ(nji)」のn同士がくっついて、「nunぬん」となるので、本来「ぬ」は半分は「園」の一部でなのですが、私の場合は発音変化に注目して、助詞の一部であるかのように送り仮名にしています。
琉球国世んじえ=琉球国時代では。「世」は「代」を当てるばきではないかと思いつつも、慣例上の当て字をしています。
田畑ぬ連がてぃ=田畑が広がり、
あいゆかんぬちゅら景色やたる為なかい=かなり美しい景色だったために、
唐按司が「勧耕台」んでぃち=冊封史が「勧耕台」と
名付きさんでぃぬ事やしが=題したとの事だが、
今あ、沖縄戦んじ、うすまさ壊うさってぃ=現在は、沖縄戦で、こっぴどく、破壊され、
あんし、コンクリートビルぬ建ちまんでぃ=そして、コンクリートビルが立ち並び。「建ちまんでぃ」は、「建ちゅん」と「まんどおん」の合成語で、「多く建っているさま」をあらわします。
うん如う、けえなとおん=ご覧の通りとなってしまった(意訳)。直訳=そのように、なってしまった。「けえ」は「~してしまう」を表わす副詞で動詞などの前に付きます。

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 くねえだ、八重岳(いぇえだき)ぬ桜祭(さくらまち)いんかい行(ん)じゃしが、初(はじ)みぬ駐車場(くるまとぅみどぅくる)から頂上(ちじ)迄(までぃ)ぬ間(いぇえだ)、車ぬすねえまんでぃ、写真ぬん、ぬじいかんてぃい小(ぐぁあ)そおたん。
やしが、ふぃるましむん、ようい一時(いっとちゃ)ぬ間(いぇえだ)、車ぬ列(すねえ)ぬ切(ち)りたん。
うぬ拍子(ひょうし)なかい、ぬじゃる一枚(いちめえ)やん。朝ぬ天気(てぃんち)予報なかいや北部(やんばる)お最高気温16度でぃいちょおたるむぬ、暑(あち)さぬ肌(はだ)しぶいとぅ薄(ひし)シャツ八びけんしん、全(まった)ち支(ちけ)え無(ね)えらんたん。
頂上まんぐらあ標高(たき)453Mあくとぅ、寒(ふぃい)くないがすらんでぃ思(うむ)とおたしが、うぬ訳(わき)ん無(ね)えらな、暑さあ何(ぬう)ん変わらんたん。

【語句】
くねえだ、八重岳ぬ桜祭いんかい行じゃしが=この前、八重岳の桜祭りに行ったが、
初みぬ駐車場から頂上迄ぬ間=最初の駐車場から頂上までの間
車ぬすねえまんでぃ=車列が長く(意訳、直訳は「車が列をなして、多く」)。「まんでぃ」は「まんどおん(ものが多くある様)」。「すねえゆん」は「行列をつくる、(ものが)並ぶ」等の意味。『沖縄語辞典』(首里語中心)には「うすねえ(御すねえ)」という敬語のみがある。「連なる」を意味する「ちるがゆん」は「水平線と空などが連続している」の意味で、「列」の意味には用いない。
写真ぬん=写真も、
ぬじいかんてぃい小そおたん=撮影しかねていた。「ぬじゅん(写真を写す)」は地方語で『沖縄語辞典』にはないので要注意。
やしが、ふぃるましむん=だけど、めずらしいことに、
ようい一時ぬ間=ほんの少しの間、
車ぬ列ぬ切りたん=車列が切れた。
うぬ拍子なかい=そのタイミングで、
ぬじゃる一枚やん=撮った一枚である。
朝ぬ天気予報なかいや、北部お=朝の天気予報では、北部は。「天気」は普通は「うわあちち」。
最高気温16んでぃいちょおたるむぬ=最高気温16度といっていたのに、
暑さぬ肌しぶいとぅ薄シャツ八びけんしん=暑くて、肌着と薄いシャツだけで。「あちさん」は首里語では「あつぃさん」。開音の「つ」は合音では大方「ち」となるが、首里語では「つぃ」となる。「薄(ふぃ)っさん」は「薄い」。
全ち支え無えらんたん=全く大丈夫だった。
頂上まんぐらあ標高453Mあくとぅ=頂上付近は標高453Mあるから、
寒くないがすらんでぃ思とおたしが=寒くなるのではないかと思っていたが、
うぬ訳ん無えらな=そんなこともなく。「うんな訳ん無えらん」は「気に留めてない」事をいうが、ここでは訳どおり。
暑さあ何ん変わらんたん=暑さは何も変わらなかった。

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