2013年08月

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 勝連(かっちん、かちりん)半島や金武湾(ちんまがい)とぅ中城湾(なかぐしくまがい)んかい挟(はさ)まっとおん。
 くまあ中市城湾なとおん。かあまあたがんかい見(み)いゆしえ、沖縄市ぬ町々(まちまち)。
 くりかあ与活半島(ゆかちはんとう)ぬ先(さち)まんぐらあ、岩(しい)ぬまんでぃ、舟(ふに)ん着(ち)きぐりさしが、勝連城址(かっちんぐしく)ぬ下(しちゃ)まんぐらあ、砂浜(しなはま)なとおくとぅ、サバニそうな舟(ふね)え着きいやっさん。
 昔(んかし)、首里王府軍(しゅいいくさ)ぬ勝連城(かっちんぐしく)んかい、攻(し)みてぃ来(ち)ゃるばすお、陸(あぎ)からあ、あらな、くぬ中城湾から船さあに、やたんでぃぬ事(くとぅ)やん。
 昔(んかし)ん人(ちゅ)お、船走(ふには)らする技(わざ)あ、今(なま)ぬ人(ちゅ)やかん、どぅうとぅ、得(い)いとおたん。
 軍(いくさ)ぬ単位ん船・舟んかい乗(ぬ)いする人数(にんずう)単位やたんでぃぬ話んあん。
 今(なま)あタンカーとぅか戦艦(いくさぶに)ぬ通(とぅう)い所(どぅくる)なやあに、汚(ゆく)りとおん。 
 当たい前(めえ)ぬ事(くとぅ)、浴みゆる事おならん。

【語句】
勝連半島や金武湾とぅ中城湾ぬんかい挟まっとおん=勝連半島は金武湾と中城湾に挟まれている。
くまあ中市城湾なとおん=ここは中城湾になっている。
かあまあたがんかい見いゆしえ、沖縄市ぬ町々=遥か向こうに見えるのは沖縄市の町並み。
くりかあ与勝半島ぬ先まんぐらあ=この辺の与勝半島の先あたりは、
岩ぬまんでぃ、舟ん着きぐりさしが=岩が多く、舟も着けにくいが、
勝連城址ぬ下まんぐらあ、砂浜なとおくとぅ=勝連城址の下あたりは、砂浜になっており、
サバニそうな舟え着きいやっさん=サバニのような小船は着けやすい。
昔、首里王府軍ぬ勝連城んかい攻みてぃ来ゃるばすお=昔、首里王府軍が勝連城に攻めてきたときは、
陸からあ、あらな=陸からではなく、
くぬ中城湾から船さあにやたんでぃぬ事やん=この中城湾から舟でだったとの事だ。
昔ん人お、船走らする技あ、今ぬ人やかん=昔の人が舟を走らせる技術は、現代人よりも
どぅうとぅ、得いとおたん=はりかに得意だった。
軍ぬ単位ん=軍隊の単位も
舟んかい乗いする人数やたんでぃぬ話んあん=舟に乗れる人数単位だったとの話もある。
今あタンカーとぅか戦艦ぬ=今は、タンカーとか戦艦の
通い所なやあに、汚りとおん=通り道になっていて、汚れている。
当たい前ぬ事、浴びゆしえならん=当然、海水浴に適さない。

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 大嵩(うふだき)え小浜島(くもま)んじえ、一番ぬ高むいやん。道ぬかあまあがたんかい見(み)ゆる青(おう)るうそおるなあふぃん高さるむいや西表島(いりむてぃ)ぬむいどぅやる。
 小浜節(くもまぶし)なかいん「小浜(くもま)てぃる島(しぃま)や果報(かふう)ぬ島(しぅま)やりば、大嵩(うふだき)ばくさてぃ、白浜前(しるぱままい)なし。大嵩に登(ぬぶ)てぃ押(う)し下(くだ)し見(み)りば稲粟(いにあわ)ぬ実(なう)り弥勒世果報(みるくゆがふう)」(八重山民謡工工四下巻)でぃち歌(うた)あらっとおん。
 世(ゆう)ぬけえ変わてぃ、今(なま)あ、「稲粟ぬ実り」ん見(み)いらあのおあしが、今(なま)ん、うぬ小浜節ぬ如(ぐとぅ)、何(ぬう)んくぃん悠々(ゆうゆう)とぅらあさん。
 小浜島あ、昔(んかし)からぬ竹所(だきどぅくる)なやあに、小浜島産(くもまむん)ぬ竹(だき)し作(ちゅく)ゆる半笛(はんしょう)や良(ゆ)う鳴(な)ゆんでぃぬ事(くとう)やん。

【語句】
大嵩え小浜島んじえ=大嵩は小浜島では一番高い山である。
道ぬかあまあがたんかい見ゆる=道の向こうにみえる
青るうそおるなあふぃん高さるむいや=青くて、もっと高い山は、
西表島ぬむいどぅやる=西表島の山である。「どぅ」は前語を強調する助詞で、次にくる用言「やん」は連体形「やる」で結ぶ。
小浜節なかいん=小浜節にも
小浜てぃる島や果報ぬ島やりば=小浜という島は(このように)稔り豊かな島である(意訳)、直訳は「小浜島は果報(幸せ)の島なので」。
大嵩ばくさてぃ、白浜前なし=大嵩を後に据え、白浜を前にして(いる)
大嵩に登てぃ押し下し見りば=大嵩に登って見下ろせば、
稲粟ぬ実り弥勒世果報=稲粟は稔り、大豊作(意訳)。(八重山民謡工工四下巻より)。直訳は「稲粟も稔り、弥勒に見守れたような幸せ」。現地の碑文には「たんちょ てゆまりる小浜てる島や 大岳ばくさて 白浜前なし」とある。「押し下し見りば」の部分も「押しとよみ見りば」となっている。節調も現地風といわゆる八重山風=四箇風(石垣市の都市部の四集落の事)とでは異なる。
でぃち歌(うた)あらっとおん=と歌われている。
世ぬけえ変わてぃ、今あ=時代も変わり、今は、
「稲粟ぬ実り」ん見いらあのおあしが=「稲粟の稔り」も見られないであるが、
今ん、うぬ小浜節ぬ如=今もその小浜節のように、
何んくぃん悠々とぅらあさん=何もかも、のんびりし過ぎている。「ゆうゆうとぅらあさん」は語の構成を気にせず(深く考えず)、単に「のんびりしすぎている」と覚えてしまいましょう。
小浜島あ昔からぬ竹所なやあに=小浜島は昔からの竹生産の名所(意訳)であって、 
小浜島産ぬ竹し作ゆる半笛や=小浜産の竹で作る横笛は、
良う鳴ゆんでぃぬ事やん=良く鳴るとの事である。

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