2013年09月

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 あがたぬ島(しま)あ古宇利(くい)島。
 今帰仁(なちじん)とぅぬ間(ゑえだ)んかいや写真ぬんかいある如(ぐとぅ)し、獅子(しいさあ)んでぃ言(い)いねえ、獅子んかい似(に)ちょおい、犬(いん)んでぃ言いねえ犬(いぬ)んかい似ちょおる岩(しい)ぬあん。
 写真ぬ右(にじり)むてぃいんかいや、海(うみ)ぬ上(ゐい)から古宇利島大橋(くいうふばし)ぬ架(か)かとおん。うぬ岩獅子(しいさあ)や、橋ぬ側(はた)んかい首横(くびよう)がち、橋から行(い)ち戻(むどぅ)いする人(ちゅ)ん達(ちゃあ)、目(み)い付(ち)きとおる如(ぐとぅ)に見(み)いゆん。
 やくとぅ、古宇利んかい行(ん)じ、悪(や)な事(くとぅ)んでえしいねえ、うぬ獅子なかい、うちゅ喰(くぁ)ありいがすらんでぃ思(うま)さりいん。

【語句】
あがたぬ島あ古宇利島=向こう側の島は古宇利島。
今帰仁とぅぬ間んかいや写真ぬんかいある如)し=今帰仁との間には写真にあるように、
獅子んでぃ言いねえ、獅子んかい似ちょおい=シーサーといえば、シーサーに似ているし、
犬んでぃ言いねえ犬んかい似ちょおる岩ぬあん=犬といえば犬に似てる岩がある。
写真ぬ右)むてぃいんかいや=写真の右側には、
海ぬ上から古宇利島大橋ぬ架かとおん=海上から古宇利島大橋がかかっている。
うぬ岩ぬ獅子や=その岩のシーサーは
橋ぬ側んかい首横がち=橋の方向に首をひねって、
橋から行ち戻いする人ん達=橋から往来する人々を
目い付きとおる如に見いゆん=睨みつけているように見える。
やくとぅ、古宇利んかい行じ=だから、古宇利島に行って、
悪な事んでえしいねえ=悪いことでもしたら、
うぬ獅子なかい、うちゅ喰ありいがすらんでぃ=そのシーサーに、食べられてしまうかもしれないと、
思さりいん=錯覚する。

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 かあまあたがあ島尻方(しまじりほう)。
 くがたぬ海(うみ)え中城湾(なかぐしくまがい)。
 くぬ城(ぐしく)お攻(し)みてぃ来(ちゅ)ゅうる敵(てぃち)ぬ良(ゆ)う見(ん)だりいんねえ造(ちゅく)らっとおん。
 一番後(いちばんあとぅ)ぬ主(ぬうし)やたる護差丸(ぐさまる)や、城下(ぐしくしちゃ)ぬ御万人(うまんちゅ)、諸見(むるみ)いぬなゆたくとぅ、諸心許(むるくくるゆる)ちょおたる筈(はじ)。
 やしが、敵(てぃち)ぬ阿麻和利(あまわい)や、まんぐらぬ畑(はる)さあ言い習(なら)あち、首里王府(しゅいくうじ)賺(しか)ち、前かにてぃ借(か)てえたる首里軍(しゅいいくさ)ぬ旗(はた)かたくじら灯し、持(む)たち、うぬ城(ぐしく)ぬ下(しちゃ)みぐらち、すねえらちゃんでぃぬ事(くとぅ)。
 首里軍ぬ攻みてぃ来(ち)ゃんでぃち、勘違(かんちげ)えしちゃる護差丸(ぐさまる)や、あまじち、城内(ぐしくうち)ぬあるっさぬ守(まむ)い神(がみ)(御嶽)ゆいっそうから壊(くう)ち、自決しちゃんでぃぬ事。
 高所(たかどぅくる)から監視(むるみい)する者(むぬ)お、後(あとぅ)ぬうんじゅみ、うぬ仕組故(ゆい)に滅(ふる)ぶさりいん。うぬ道理(どうり)え衛星世(いいしいゆう)ぬ今(なま)ん当(あ)たゆん。

【語句】
かあまあたがあ島尻方=ずっと向こうは島尻方面。
くがたぬ海え中城湾=こちらの海は中城湾。
くぬ城お攻みてぃ来ゅうる敵ぬ=この城は攻めてくる敵が。「ぐしく」の開音は「ぐすく」で、学術用語も開音を使用している。
良う見だりいんねえ造らっとおん=良く見えるように建造されている。
一番後ぬ主やたる護差丸や=最後の主だった護差丸は、 護差丸が尚巴志を軍事面で補佐し、琉球統一(三山統一)の最大の貢献者で、尚泰久王に娘を嫁がせ姻戚関係なったが、阿麻和利の策略で滅ぼされたとある。だが、歴史は勝者の書き物。近年、異論が多く出されている。尚家は琉球統一後もなお、中城と勝連の両城が脅威だった。首里は直接手を下さず、両武将を対立させ、何れも滅ぼす計画だったといわれる。阿麻和利討伐の指揮官、大城賢勇も護得久に冊封されたのち、王家に殺害された。こうして、尚泰久王は有力な戦国武将三人を片付ける事に成功したのである。しかし、彼に恨みを抱く城内の護差丸にゆかりある親族や残存勢力とされる金丸を中心としたグループがクーデターを起こし、尚家は滅んだが、金丸グループは、中国へ配慮から、尚性を名乗り続けた。これが第二尚家である。
城下ぬ御万人、諸見いぬなゆたくとぅ=城下の人々をすべて監視する事ができたので、
諸心許ちょおたる筈=安心しきっていたのだろう。「諸心(むるくくる)」の対句は「片心(かたくくる)」(すこしは安心)」。
やしが、敵ぬ阿麻和利や=だが、敵の阿麻和利は、
まんぐらぬ畑さあ言い習あち=周辺の百姓を教唆し、
前かにてぃ、首里王府賺ち=あらかじめ、首里王府をすかして、
借てえたる首里軍ぬ旗かたくじら灯し=借りていた首里軍の軍旗はじめ松明を
持たち、うぬ城ぬ下みぐらち=持たして、その城下をぐるぐると、
すねえらちゃんでぃぬ事=行進させたとの事だ。「すねえゆん(すねえらすん(使役)」は『沖縄語辞典』にない?
首里軍ぬ攻みてぃ来ゃんでぃち=首里軍が攻めて来たと、
勘違えしちゃる護差丸や、あまじち=勘違いした護差丸は、動揺し、
城内ぬあるっさぬ守い神(御嶽)ゆ=城内にあった一切の守護神を祭る御嶽を
いっそうから壊ち、自決しちゃんでぃぬ事=ことごとく壊し、自決したとの事だ。
高所から監視する者お=高いところから監視する者は、
後ぬうんじゅみ、うぬ仕組故に滅ぶさりいん=その仕組みが仇となって滅びる。
うぬ道理え衛星世ぬ今ん当たゆん=その道理は衛星時代の今日にも当てはまる。

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