2014年06月

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 実(じゅん)に色(いる)んながじゅまるぬあん。
 がじゅまるお地(じい)ぬ中(なあか)ぬ水(みじ)とぅめえてぃ枝(ゆだ)から気根垂(にいた)らすん。
 元(むと)お一本(いっぷん)ぬがじゅまるやてぃん、あんし何本(なんぶ)ぬん気根(にい)ぬ垂(た)らさりいねえ、いちゃっさきいぬ木(きい)ぬ立(た)っちょおる如見(ぐとぅみ)ゆん。
 うぬ姿(しがた)あ水(みじ)とぅめえてぃ歩(あ)ちょおる生(い)ち物(むし)ぬ如(ぐとぅ)んあん。
 ヤマぬ中(なあか)んじえ、他(ふか)ぬ木草(きいくさ)なかい太陽(てぃいだ)ぬ光取(ふぃちゃいとぅ)い負(ま)きら如(ぐとぅ)さあに、枝(ゆだ)あ横(ゆく)んかいまあまでぃん広(ふぃる)ぎとおん。
 町方(まちがら)んじえ、人(ちゅ)ぬ力悟(ちからさとぅ)ゆしが、ヤマんじえ自然(しじん)ぬ力悟ゆん。
 自然ぬ力あたむちぬ成とおしが、人ぬ力あ、たむちぬ悪(わ)っさぬ何十万年(なんじゅうまんにん)が間(ゑえだ)、地球(じじ)、ちゃあ傷付(きじち)きいする事(くとぅ)んあん。

【語句】
実に色んながじゅまるぬあるむぬやん=実にいろいろなガジュマルがあるものだ。
がじゅまるお地ぬ中ぬ水とぅめえてぃ枝から気根垂らすん=がじゅまるは、地中の水分を求めて枝から気根を垂らす。
元お一本ぬがじゅまるやてぃん=元は一本のがじゅまるでも
あんし何本ぬん気根ぬ垂らさりいねえ=こうも何本も気根を垂らされると、
いちゃっさきいぬ木ぬ立っちょおる如見ゆん=多くの木がたっているようにみえる。「いちゃっさきい」は「ちゃっさきい」の地方語でもあるが、強調である。
うぬ姿あ水とぅめえてぃ歩ちょおる生ち物ぬ如んあん=その姿は、水を求めて歩く生き物のようでもある。
ヤマぬ中んじえ、他ぬ木草なかい太陽ぬ光=ジャングルの中では、他の草木に日の光を
取い負きら如さあに、枝あ横んかいまあまでぃん広ぎとおん=取り負けまいと、枝を横にどこまでも広げる。「負きら如」は「負きらん如」の約まった語句。
町方んじえ、人ぬ力悟ゆしが=都会では人間の力を感じるが、
ヤマんじえ自然ぬ力悟ゆん=ジャングル(森)では自然の力を感じる。
自然ぬ力あたむちぬ成とおしが=自然の力はバランスが保たれているが、
人ぬ力あ、たむちぬ悪っさぬ何十万年が間=人間の力はバランスが悪く、何十万年も間、
地球、ちゃあ傷付きいする事んあん=地球を、傷付け続ける事がある。

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 「明(あ)けもどろ」んでえ「明き方(がた)ぬむどぅるちょおる事(くとぅ)」又「うむようそおる事」ぬ意味(ちむええ、いみ)やん。
 日本語(やまとぅぐち)ぬ「朝ぼらけ」んでぃぬ意味(ちむええ、いみ)やん。合音(ごうおん、口語)せえ、「あきむどぅる」んでぃちがなゆら。
 「おもろ御(う)さうし」んかいや、「やもとろ」、「あやもとろ」んでぃぬ言葉(くとぅ)んあん。「もどろ」んでえ元々(むとぅむと)お「斑(もどろ)」ぬ意味やしが、いふぃえ転化(か)わてぃちょおん。
 くぬ河(かあ)や船便頼(たる)ぎとおたる昔(んかし)え、王府(くうじ)ぬ幾(いく)けぬん浚渫(どぅるすくい)さるむぬやしが、車世(くるまゆう)ぬ今(なま)あ、なあ浚渫工事えさんなてぃが居(をぅ)ら。いいくる干潟風儀(かたばるふうじい)けえなてぃ、あまくまひる木(ぎ)ぬ生(み)いとおん。
 実(じち)え「おもろ」んかいある「太陽(てぃだ、てぃいだ)が穴(なな)ぬ明けもどろ」どぅ撮(ぬ)じい欲(ぶ)しゃたしが晴(は)り強(じゅう)さぬ…。

【語句】
「明けもどろ」んでえ=「明けもどろ」とは
「明き方ぬむどぅるちょおる事」=「明け方のぼんやりしている事」
又「うむようそおる事」ぬ意味やん=また、「おぼろげにぼんやりしている事」の意味である。
日本語ぬ「朝ぼらけ」んでぃぬ意味やん=日本語の「朝ぼらけ」という意味である。「朝焼けの美しい様子」との解釈もあるが、素直に「朝ぼらけ」でよいと思う。朝の美しい「太陽」そのものとの解釈もあるが、これは飛躍し過ぎる。
合音せえ、「あきむどぅる」んでぃちがなゆら=合音(口語琉球音)では「あきむどぅる」となるのだろうか。実は「あけもどろ」は開音(概ね日本語音)となっているためか、『沖縄語辞典』にはない。
「おもろ御さうし」んかいや=「おもろ御さうし」には、
「やもとろ」、「あやもとろ」んでぃぬ言葉んあん=「やもとろ」、「あやもとろ」という語もある。註:「やもとろ」は「あけもどろ」の対句のように用いられている事から、「夕(夜)もどろ」の意味か?「あやもとろ」は文の前後関係から「綾斑(模様の衣服)」のことか?
「もどろ」んでえ元々お「斑(もどろ)」ぬ意味やしが=「もどろ」とは元々「斑」の意味なのだが、
いふぃえ転化わてぃちょおん=少し転化してきている。
くぬ河や船便頼ぎとおたる昔え=この河は(運搬手段を)船便に依存していた昔は
王府ぬ幾けぬん浚渫さるむぬやしが=王府が幾度も浚渫工事を行ったものだが、
車世ぬ今あ、なあ浚渫工事えさんてぃが居ら=車社会の今日は、もう浚渫工事は行わないのだろうか。
いいくる干潟風儀けえなてぃ=大方は干潟のようになってしまい、
あまくまひる木ぬ生みいとおん=あちらこちらにマングローブが繁茂している。
実え「おもろ」んかいある「太陽が穴ぬ明けもどろ」どぅ=実のところ、「おもろ」にある「雲間から差し込む太陽の光」を、「おもろ」に「てだが あなのたあけもとろ たてば(太陽が穴のあけもどろが立てば)」という歌詞があるが、筆者は訳文のように解釈した。
撮じい欲しゃたしが晴り強さぬ…=撮りたかったのだが、晴れ過ぎて…。

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