2014年10月

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 琉球音楽(るうちゅうがく)ぬ初(はじ)まいんでぃ言(い)らっとおる「あかいんこ」や「阿嘉犬子」んでぃん言(ゆ)る風儀(ふうじ)。
 「おもろ(註1)」んかいある「あかのおゑつき(註2)」(=阿嘉(赤)の御祝え付き)や御祝(うゆゑ)え専門ぬ楽隊(がくしんか)やんでぃち考(かん)えらりゆん。彼(あり)が楽隊(がくぶらしんか)ぬ沖縄中(うちなあじゅう)んじ、鳴響(とぅゆ)まっとおたる様子(ゆうし)え「おもろ」於(をぅ)とおてぃ、四十余(しじゅうあま)いなあん歌(うた)あらっとおん。
「あかの、おゑつきや、とももその、あすひ、みちへと、うら、やみよる」
又「あかのこか、おおろ、つつみ、うたは、ももうら、うちよせれ」。
かわてぃ「あかいんこか、かみしも、とよむ、おやむい、みおとの、けらへ」ぬ謡からあ、御殿(うどぅん)・殿内(とぅんち)ぬ人(ちゅ)ん達(ちゃあ)や我(わん)から我からあさあに、赤犬子楽吹(がくぶ)ら臣下(しんか)ぬ音楽(がく)楽(たぬ)しみぬそおたる筈(はじ)んでぃゆる様子ぬ分かゆんねえすん。

 「あかいんこ」や琉球音楽ぬ祖んでぃ言しやか、楽隊の祖やあらんがやあ。

註1:「おもろさうし」の略で俗称。口語(合音)では「うむるすうし」。「うむる」は「思い」の意味であるが、古謡形式の一つで、主には各地の「のろ(ぬうる)」(中山国時代の地方神官)によって口承されていた古謡。
註2:「阿嘉の御祝付き」。今でいう「祝いの座専門の楽隊」のようなものと考えられる。阿嘉犬子個人・一人だったと考えるより、マネージャー的な人物も含めて複数からなっていたと考える方が自然である。
なお、「あかいんこ」の対句は「ねはのこ」、「ねはのおゑつき」、「ねはのこのおゑつき」等であるが、ここでは字数等を考慮し対句を用いていない謡を紹介した。

【語句】
琉球音楽ぬ初まいんでぃ言らっとおる「あかいんこ」や=琉球音楽の祖と言われている「あかいんこ」は、
「阿嘉犬子」んでぃん言る風儀=「阿嘉犬子」ともいうようである。
「おもろ」んかいある「あかのおゑつき」や=「おもろ」にある「あかのおゑつき」は、
御祝え専門ぬ楽隊やんでぃち考えらりゆん=祝宴専門の楽隊だと考えられる。
彼が楽隊ぬ沖縄中んじ、鳴響まっとおたる様子え=彼の楽隊が沖縄中で、評判だった様子は、
「おもろ」於とおてぃ、四十余いなあん歌あらっとおん=「おもろ」で四十曲余も歌われている。
「あかの、おゑつきや、とももその、あすひ、みちへと、うら、やみよる」=阿嘉の祝宴楽隊は十百人(多くの人々)の遊び。見れば(見物してこそ)羨む(憧れる)のである。
又「あかのこか、おもろ、つつみ、うたは、ももうら、うちよせれ」=また「阿嘉の子が『おもろ』(歌い)、鼓を打てば、幾多の村々、押し寄せて来たれ」
かわてぃ=とりわけ、
「あかいんこか、かみしも、とよむ、おやむい、みおとの、けらへ」=「阿嘉犬子が上にも下にも、評判である ご主人の御殿を建造し」(この謡は文脈的には難解である)
ぬ謡からあ、御殿・殿内ぬ人ん達や我から我からあさあに=の歌からは御殿・殿内の人々から我先にと、
赤犬子楽吹ら臣下ぬ音楽=赤犬子楽隊の音楽を
楽しみぬそおたる筈んでぃゆる様子ぬ=楽しみにしていただろう様子が
分かゆんねえすん=うかがえるような気がする。
「あかいんこ」や琉球音楽ぬ祖んでぃ言しやか=「あかいんこ」は琉球音楽の祖というより、
楽隊の祖やあらんがやあ=楽隊の祖なのではないだろうか。

註1:「おもろさうし」の略で俗称。口語(合音)では「うむるすうし」。「うむる」は「思い」の意味であるが、古謡形式の一つで、主には各地の「のろ(ぬうる)」(中山国時代の地方神官)によって口承されていた古謡。
註2:「阿嘉の御祝付き」。今でいう「祝いの座専門の楽隊」のようなものと考えられる。阿嘉犬子個人・一人だったと考えるより、マネージャー的な人物も含めて複数からなっていたと考える方が自然である。
なお、「あかいんこ」の対句は「ねはのこ」、「ねはのおゑつき」、「ねはのこのおゑつき」等であるが、ここでは字数等を考慮し対句を用いていない謡を紹介した。

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 岩(しい)んかいまちぶゆんねえし生(み)いゆる木(きい)やがじゅまるびけえのおあらんぎさん。
岩んかい木麻黄東(もくまおう)ぬ生いとおしえふぃるましいむんやん。やしが木麻黄やいいくる海岸(うみばた)ぬ木やる事(くとぅ)考(かんげ)えいねえ、ふぃるましいむのおあらん。
 右(にじり)むてぃいや辺野古(ふぃぬく)。
 政府(しいふ)お、住民(しまんちゅ)ぬ言(ゆ)しん聞(ち)かな、うぬ先(さち)ぬ沖合(ううとぅ)埋(う)み立てぃてぃ、新軍事基地(みいいくさちち)造(ちゅく)ゆんでぃちやっぱとおん。
 写真拡(しゃしんまぎ)くなしいねえ、いふぃえ見(み)いゆる筈(はじ)やしが、うぬ写真ぬじゅる日(ふぃい)ん、沖合(ううとぅ)んじえ反対派ぬ船(ふに)取(とぅ)い締(し)まゆんでいち、多(うふ)くぬ海保ぬ船ぬ広(ふぃる)がとおたん。
 くぬ美(ちゅら)ら海ぬ沖合(ううとぅ)がコンクリート島(じま)ぬ如(ぐとぅ)なてぃ、原潜ぬ掛(か)かたい軍用機(ぐんゆうち)ぬ飛(とぅ)ばあ飛あそおる景色(ちいち)んかいけえ変(か)わどぅすがやあ。

【語句】
岩んかいまちぶゆんねえし生いゆる木や=岩に纏わりついて生える木は、
がじゅまるびけえのおあらんぎさん=がじゅんまるだけではないようだ。
岩んかい木麻黄東ぬ生いとおしえふぃるましいむんやん。=岩に木麻黄が生えているのは珍しいものである。
やしが木麻黄やいいくる海岸ぬ木やる事考えいねえ=だが、木麻黄が海岸の木である事を考えれば、
ふるましいむのおあらん=珍しいものではない。
右むてぃいや辺野古=右側は辺野古。
政府お住民ぬ言しん聞かな=政府は住民の意見を聞かずに、
うぬ先ぬ海埋み立てぃてぃ=その先の海を埋め立て、
新軍事基地造ゆんでぃちやっぱとおん=新しい軍事基地を建設しようと、精を出している。
写真拡くなしいねえいふぃえ見いゆ筈やしが=写真を学大すれば確認できかもしれないが、
うぬ写真ぬじゅる日ん、沖合んじえ=その写真を撮影する日も、沖合では、
反対派ぬ船取り締まゆんでいち多くぬ海保ぬ船ぬ展開そおたん=反対派の船を取り締まろうと多くの海保船が展開していた。
くぬ美ら海ぬ沖合がコンクリート島ぬ如なてぃ=この美しい海の沖合がコンクリートの島のようになって、
原潜ぬ掛かたい軍用機ぬ飛ばあ飛あそおる景色んかい=原潜が停泊したり、軍用機が飛び交う景色に
けえ変わどぅすがやあ=変わってしまうのだろうか。

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