2016年10月

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 昔(んかし)え、首里親国(しゅいゑえぐに)、那覇(なあふぁ)、宿道(しゅくみち)びけえのお、あらんよおい、琉球(るうちゅう)ぬあまくまんかい石道(いしみち)ぬあたん。
 西洋(いりいかた)んでえ外国(ゆすぐに)から参(もう)ちょおたる人(ちゅ)ん達(ちゃあ)ん、琉球や清(ちゅ)ら国(ぐに)やんでぃち、とぅんもおとおたんでぃぬ事(くとぅ)。
 琉球(中山国)や外国とぅ商(あちね)えさあに、あいゆかん、栄(さけ)えてぃ、ゆみちんまんどおたしが、石道(いしみち)、造(ちゅく)ゆる銭(じ)のお、国持(くにむ)ちえあらな、村々(むらむら)からぬ賦(ぶう)し、いいくる、いちゃんだし、造たるむぬどぅやたる。
 首里ぬ道え、写真(しゃしん)ぬ如(ぐとぅ)し、いいくる、さくふぃらやくとぅ、新道(みいみち、しんみち)え造らんようい、残(ぬく)しい易(あ)っさがあたらあ?。
 宿道かたくじら、他(ふか)ぬ石道え、大概(てえげえ)、裏道(うらみち)けえなやあに、今(なま)あ、ヤマなたい、無(ね)えらんあたいし、とぅめえい難(がた)なさん。
 戦後(いくさあとぅ)ぬ新道え、米軍勝手(アミリカぬかってぃ)なやあに、諸(むる、ぶる)、ブルトオザーなかい、けえ造らってぃ、琉球ぬ景色(ちいち)くるが昔とお、うち変(か)わとおん。

【語句】
石道=石畳の道。「石畳」は日本語であるが、最近は沖縄語であるかのように使われている。
昔え、首里親国、那覇、宿道びけえのお、あらんよおい=昔は、首都首里、那覇、街道だけでなく、
琉球ぬあまくまんかい石道ぬあたん=琉球の至る所に石道があった
西洋んでえ外国から参ちょおたる人ん達ん=西洋など外国から訪れた人々も、
琉球や清ら国やんでぃち、とぅんもおとおたんでぃぬ事=琉球は美しい国だと驚いていたとのこと。
琉球(中山国)や外国とぅ商えさあに、あいゆかん、栄えてぃ=琉球は外国との貿易で、とても栄えて、
ゆみちんまんどおたしが、石道、造ゆる銭のお、国持ちえあらな=豊かであったが、石道を造る金は、国負担ではなく、
村々からぬ賦し、いいくる、いちゃんだし、造たるむぬどぅやたる=各村からの賦役で、概ね、ただ同然で造ったものである。
首里ぬ道え、写真ぬ如し、いいくる、さくふぃらやくとぅ=首里の道は、写真のように、殆ど急坂だったので
新道え造らんようい、残しい易っさがあたらあ?=新しい道を造ることもなく、残し易かったのであろうか?。
宿道かたくじら、他ぬ石道え、大概、裏道けえなやあに=街道はじめ、他の道路は、大抵、裏通りになってしまい、
今あ、ヤマなたい、無えらんあたいし、とぅめえい難なさん=現在は荒地だったり、消滅していたりして、捜し難い。
戦後ぬ新道え、米軍勝手なやあに、諸、=戦後の新しい道路は、米軍の都合で、全て、
ブルトオザーなかい、けえ造らってぃ=ブルトーザーで造られてしまい、
琉球ぬ景色くるが昔とお、うち変わとおん=琉球の風景そのものが昔とは一変している。

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 夏雲(なちぐむ)お、丈(たき)ん高(たか)さんあい、色(いる)んな形(かたち)んかい変(か)わるゆくとぅ、遠(とぅう)さから見(んん、ん)じいねえ、景色(ちいち)とぅしちぇえ、美(ちゅ)らむんやん。
 やしが、うぬ下(しちゃ)あ、大黒(ううぐる)うなゆおくとぅ、うんなばあや、黒雲(くるぐむ)んでぃ言(ゆ)ん。うぬ黒雲お雨(あみ)ん降(ふ)らすくとぅ、雨雲(あまぐむ)んかいなゆん。
 夏雲ぬ揃(すり)やあに、かあま天(てぃん)ぬ頂(ちじ)き迄(までぃ)、ちるがとおるばあや、落(う)てぃ太陽(てぃだ)ぬ光(ふぃちゃい)、受(う)きやあに、赤明(あかあか)がいすん。
 うんなばあや、明(あ)けい雲(ぐむ)んでぃ言(ゆ)ん。明けい雲ぬあるばあや、台風(てえふう、ううかじ)ぬ近(ちか)じちょおる徴(しるし)とぅなゆん。
 うん如(ぐとぅ)うし、夏雲お仕様(しざま)とぅ色(いる)にゆてぃ、うぬ名(なあ)、変(けえ)えゆん。
 沖縄(うちなあ)んじえ、11月(じゅういちぐぁち)ぬ末頃(しいぐる)までえ、しょう夏雲ぬ見(ん)だりいん。ただ、「白雲(しらくむ)」んでぃ言(い)いねえ、「雲」ぬ美(ちゅら)く称(い)ちょおるむんどうやら筈(はじ)。

【語句】
夏雲お、丈ん高さんあい、色んな形んかい変わるゆくとぅ=積乱雲は高くもあり、様々な形になるので
遠さから見じいねえ、景色とぅしちぇえ、美らむんやん=遠くから見れば、景色としては美しいものである。
やしが、うぬ下あ、大黒うなゆおくとぅ、うんなばあや=だが、その下は黒くなるから、その場合は
黒雲んでぃ言ん=黒雲と称する
うぬ黒雲お雨ん降らすくとぅ、雨雲んかいなゆん=その黒雲は、雨を降らすので、雨雲となる
夏雲ぬ揃やあに、かあま天ぬ頂き迄、ちるがとおるばあや=積乱雲が集まり、遥か天空の天辺まで、広がっている場合は、
落てぃ太陽ぬ光、受きやあに、赤明がいすん=夕陽の光を反射して、赤く輝く。
うんなばあや、明けい雲んでぃ言ん=この場合は「明けい雲」という。
明けい雲ぬあるばあや、台風ぬ近じちょおる徴とぅなゆん=「明けい雲」の場合は、台風が接近している前兆となる。
うん如うし、夏雲お仕様とぅ色にゆてぃ=このように、積乱雲はその存在の仕方と色によって、
うぬ名、変えゆん=その名を変える。
沖縄んじえ、11月ぬ末頃までえ、しょう夏雲ぬ見だりいん=沖縄では11月の末頃まで、正真正銘の積乱雲が見られる。
ただ、「白雲」んでぃ言いねえ、「雲」、美く称ちょおるむんどうやら筈=ただ、白雲とは、雲の美称なのかもしれない。

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