2017年03月

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 くぬ景色(ちいち)え誰(たあ)がん見(み)い知(し)っちょおる万座毛(まんざもう)。
 やしが、万座毛んでぃ言(い)いねえ、写真(しゃしん)ぬ此方(くがた)んかい広(ふぃる)がとおる大野(うふもう)ぬ事(くとぅ)。
 写真ぬ景色え万座毛から眺(なが)みたる景色どぅなとおる。
 今(なま)ぬ人(ちゅ)ん達(ちゃあ)や、あまくま行(ん)じ慣(な)りてぃ、大概(てえげえ)ぬ景色え見(ん)いじ慣りとおしが、昔(んか)ん人(ちゅ)にとぅてえ、くまあ、ちびらあさる景色やたる風儀(ふうじ)。
 尚敬王ん、今帰仁(なちじん)御廻(うまあ)いぬばす、くまんかい立(た)ち寄(ゆ)たる事(くとぅ)ぬあたん。
 うぬばす、王(うしゅがなしいめえ)拝(をぅが)むんでぃち、押(う)し連(ち)りてぃ揃(すり)とおたる地(じい)ん人(ちゅ)ぬ一人(ちゅい)、恩納(うんな)ナビイぬ歌(うた)たる「波(なみ)ぬ声(くぃい)ん止(とぅ)まり風(かじ)ぬ声(くぃ)ん止まり首里天加那志(しゅいてぃんがなし、しゅいてぃんじゃなしい)美御面(みうんち)拝(うが)ま」でぃぬ琉歌(るうか)ん音高(うとぅだか)さん。
 字(じい)ん分からん空(あ)き盲(みっくぁあ)どぅやる筈(はじ)ぬ百姓女(ひゃくしょうゐなぐ)ぬ琉歌歌ゆんでえ、首里(しゅい)ぬとぅてえ、思(うま)あらん事なやあに、皆(んな)、でえじなとくんもおたんでぃぬ事。
やしが、ナビイや実(じゅん)ねえ、地ん人んかい向(ん)かてぃ、「皆(んな)、静(しじ)かなみそおり、御主加那志前ぬ美御面拝むくとぅ」んでぃち、叫(あ)びい欲(ぶ)しゃがあたらあん分(わ)からん。

【語句】
くぬ景色え誰がん見い知っちょおる「万座毛」='この景色が誰もが馴染みのある「万座毛」
やしが、万座毛んでぃ言いねえ、写真ぬ=だが、万座毛といえば、この写真の
此方んかい広がとおる大野ぬ事=こちらがわに広がっている広い野原のこと。
写真ぬ景色え万座毛から眺みたる景色どぅなとおる=写真の景色は万座毛から眺めた景色なのである。
今ぬ人ん達や、あまくま行じ慣りてぃ=現代人はいろんな所を行き慣れて、
大概ぬ景色え見いじ慣りとおしが=大抵の景色は見慣れているのであるが、
昔ん人にとぅてえ、くまあちびらあさる景色やたる風儀=昔の人にとってはここは絶景だったに違いない。
尚敬王ん、今帰仁御廻いぬばす=尚敬王も今帰仁参拝の際
くまんかい立ち寄たる事ぬあたん=ここに立ち寄ったことがあった
うぬばす、王拝むんでぃち、押し連りてぃ揃とおたる=その際、王様を見ようと、殺到していた
地ん人ぬ地ん人ぬ一人、恩納ナビイぬ歌たる=地元人の一人、恩納ナビイがう読んだ
「波ぬ声ん止まり風ぬ声ん止まり首里天加那志美御面拝ま」
でぃぬ琉歌ん音高さん=との琉歌も有名である
字ん分からん空き盲どぅやる筈ぬ百姓女ぬ=字も分からない文盲かもしれません平民の女が
琉歌歌ゆんでえ、首里ぬとぅてえ、思あらん事なやあに=琉歌を読むとは、首里人にとっては、以外で、
皆、でえじなとくんもおたんでぃぬ事=全員がとても驚いたとのことである。
やしが、ナビイや実ねえ、地ん人んかい向かてぃ=だが、本当は、ナビイは地元の人たちに向かって、
「皆、静かなみそおり、御主加那志前ぬ美御面拝む」んでぃち=「皆さん、お静かに!王様のお顔を拝見するのだから」と、または「王様のご機嫌をとりましょう」。
叫びい欲しゃがあたらあん分からん=叫びたかったのかもしれない

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 沖縄人(うちなあんちゅ)お、がじゅまる、あいゆかん、思愛(うみがな)さし大切(てえしち)にし来(ち)ゃん。
 大浦区ぬ遊(あし)び庭(なあ、みゃあ)んかいあるくぬかじゅまるお村(むら)ぬ臼太鼓(うしでえく)かたくじら、村ぬ色(いる)んな祭(まちい)、見守(みいまん)てぃ、110年(にん)が間(ゑえだ)、やっぱてぃ来(ち)ちょおたしが、弱(よお)てぃ倒(とおり)ぎさあなとおん。
 村ん人(ちゅ)ん達(ちゃあ)ん、うりぬ倒(とお)りらんねえし、支(ちか)し立(た)てぃとおん。
 村ぬ人ん達ぬ、いちゃっさ、うぬかじゅまる思愛さしちゃがんでぃぬ言(ゆ)る事(くとぅ)ぬ思(うま)ありゆん。
 碑文(ひぶん、がじゅまるぬ側んかいあん)ぬ古写真(ふるしゃしん)からあ、うぬ姿(しがた)あ、実(じゅん)に管々(くぁんくぁあん)とぅしち、ちびいらあさしが、今(なま)あうんな面影(うむかじ)え無(ね)えらん。
 今(なま)、万事(ばんじ)、米軍基地(びいぐんちち)ぎれえゆんでぃち、大浦湾(うふらまがい)ぬ先(さち)ぬ海(うみ)え、肝(ちむ)ん無(ね)えん大和政府(やまとぅくうじ)なかい壊(くう)さらんでぃそおしが、親(うや)ふじから継(ち)じちゃる昔(んかし)からぬ物(むぬ)、守(まむ)てぃ取(とぅ)らしんでぃち、うぬがじゅまるお、叫(あ)びとおる如ぐとぅ)んあん。

注:文言(むんぐん)や碑文見(ひぶんん)ち、書ちゃん。

【語句】
沖縄人お、がじゅまる、あいゆかん、思愛さし大切にし来ゃん=沖縄人はかじゅまるをとても愛し、大切にしてきた。
大浦区ぬ遊び庭んかいあるくぬかじゅまるお=大浦区にある村の広場にあるこのがじゅまるは、
村ぬ臼太鼓かたくじら、村ぬ色んな祭、見守てぃ=村のウシデエクはじめ、村の諸行事を見守って、
110年が間、やっぱてぃ来ちょおたしが=110年もの間、頑張ってきたのだが、
弱てぃ倒ぎさあなとおん=弱って倒れそうになっている。
村ん人ん達ん、うりぬ倒りらんねえし、支し立てぃとおん=区民の人々もそれが倒れないよう、つっかい棒で支えている。
村ぬ人ん達ぬ、いちゃっさ、うぬかじゅまる思愛さしちゃが=区民がいかにそのがじゅまるを愛してきたか、
んでぃぬ言る事ぬ思ありゆん=という事が偲ばれる。
碑文(がじゅまるぬ側んかいあん)ぬ古写真からあ=碑文(がじゅまるの横にある)の古写真からは、
うぬ姿あ、実に管々とぅしち、ちびいらあさしが=その姿は、実に堂々として、雄々しいのであるが、
今あうんな面影え無えらん=今は、そのような面影はない。
今、万事、米軍基地ぎれえゆんでぃち、大浦湾ぬ先ぬ海え=今まさに、米軍基地を造ろうと、大浦湾の先の海は、
肝ん無えん大和政府なかい壊さらんでぃそおしが=心ない本土政府によって、壊されようとしているが、
親ふじから継じちゃる昔からぬ物=祖先から受け継いできた昔からのものを
守てぃ取らしんでぃち、叫びとおる如んあん=守ってくれと叫んでいるようでもある。
注:文言(むんぐん)ぬいふぃえ、碑文見(ひぶんん)ち、書ちゃん=注:文章の一部は碑文を参考に書いた。

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