2018年02月

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 屋慶名漁港(やきなんなとぅ)んかいある高台(うてぃな)から辰巳(たちみい)むてぃい見(ん)ちゃるぬ景色(ちいし)なとおん。
 「案内板(あんねえば)」ぬんかいや「東洋ぬローレライ」でぃちあん。
 台風(ううかじ)ぬばす、風(かじ)がたかすんでぃち、くぬ狭(い)ば海道(うみみち)から入(い)らでぃさあに倭寇船(はいちぇえぶに)かたくじら、昔(んかし)え、いいくる船ぬ沈(しず)むる所(とぅくる)やたくとぅやん。
 沖縄(うちなあ)ぬゐいりき所(どぅくる)とぅしち名(なあ)んあゆい、展望台(あざな)ん美(ちゅ)らく造(つく)らっとおしが、客(ちゃく)ん来(く)うな荒(さ)ぼうりてぃねえん。
 観光客(ちんぶちちゃく)お、いっそうから海中道路渡(わた)てぃ離島(はなり)んかいどぅ走(は)いる、此処(くま)んかい伸(ぬ)ばがゆしえ居(をぅ)らん。
「観光地をきれいに」んでぃち書(か)かっとおる看板ぬん茂(げえ)みなかい、うすらってぃ空物心(んなむんぐくる)。
 左(ふぃざい)ぬ島(しま)あ縄文(じょうもん)ぬ世(ゆう)ぬ遺跡(あとぅ)ぬある事なかい音高さるジャネー洞穴(がま)ぬある藪地島(やぶちじま)やん。
 地(じい)ん人(ちゅ)ぬ話(はなし)なかいや、藪地え昔え倭寇(はいちぇえ)ぬ巣(しい)やたんでぃぬ事(くとぅ)やん。

【語句】
屋慶名漁港んかいある高台から辰巳むてぃい=屋慶名漁港から東南方向を
見ちゃるぬ景色なとおん=眺めた風景である。
「案内板」ぬんかいや「東洋ぬローレライ」でぃちあん=「案内板」には「東洋のローレライ」とある。
台風ぬばす、風がたかすんでぃち=台風のとき、風除けしようと、
くぬ狭ば海道から入らでぃさあに倭寇船かたくじら=この狭い海峡に入ろうとして倭寇船はじめ、
昔え、いいくる帆船ぬ沈みらりいる所やたくとぅやん=昔は、よく帆船が転覆させられる難所だった。
沖縄ぬゐいりき所とぅしち名んあゆい=沖縄の景勝地として有名だし、
展望台ん美らく造らっとおしが=展望台もちゃんと造られているが、
客ん来うな荒ぼうりてぃねえん=観光客が訪れることもなく、すっかり寂びれている。
観光客お、いっそうから海中道路渡てぃ=観光客は、片っ端から海中道路を通って、
離島んかいどぅ走いる、此処んかい伸ばがゆしえ居らん=離島に行ってしまい、ここに足をのばす人はいない。
「観光地をきれいに」んでぃち書かっとおる看板ぬん=「観光地をきれいに」と書かれた看板も、
茂みなかい、うすらってぃ空物心=雑草に覆われて空しい。
左ぬ島あ縄文ぬ世ぬ遺跡ぬある事なかい音高さる=左側の島は縄文時代の遺跡のある事で有名な
ジャネー洞穴ぬある藪地島やん=ジャネー洞穴のある藪地島である。
地ん人ぬ話なかいや、藪地え=地元の人の話では、
昔え倭寇ぬ巣やたんでぃぬ事やん=(藪地は)昔は倭寇の拠点だったとのことだ。

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 うちなあや海(うみ)なかい囲(かく)まあっとおくとぅ、まあにん港(んなとぅ)ぬあしえ当(あ)たい前(めえ)やい、何(ぬう)んふぃるましいむぬおあらん。
 やしが、海野(うみの)お大事(でえじな)なふぃるましい所(とぅくる、とぅくま)やんでぃ思(うむ)ゆん。
 地(ぢい)ん人(ちゅ)のお、似(に)ちぇえ居(をぅ)らんでぃぬ言(ゆ)る筈(はじ)えやしが、他所(ゆす)ん人ぬ我(わん)からしいねえ、あらん又(また)、ちんとぅ我一人(わんちゅい)ぬ肝(ちむ)ぬ思(うみ)いがやら分(わ)からんのおあしが、くまぬ言葉(くとぅば)あ糸満(いちまん、いとぅまん、いくまん)物言(むに)いとぅあいゆかん似(に)ちょおんでぃ思ゆん。
 同(い、ゆ)ぬ如(ぐとぅ)、具志頭(ぐしちゃん)ぬ言葉ん又糸満ぬ言葉んかい良う似ちょおん。
 くまとぅ具志頭ぬ二所(たとぅくる)ぬ歴史(りしち)ん分(わ)からんしが、糸満やかあま昔(んかし)、今(なま)ぬ糸満大里(うふざとぅ、ううざとぅ)まんぐらからぬ敷替(しちげ)えいやんでぃぬ伝(ちて)え話(ばなしい)んあん。
 何(ぬう)がなぬ世変(ゆうが)わいぬあたる大里から人(ちゅ)ん達(ちゃあ)ぬあまくまんかい分(わ)っくぃてぃ行(ん)じいがさらん分からん…。

【語句】
うちなあや海なかい囲まあっとおくとぅ=沖縄は海に囲まれているので、
まあにん港ぬあしえ当たい前やい=どこにも港があるのは、普通で、
何んふぃるましいむぬおあらん=なにも、めずらしいことではない。
やしが、海野お大事なふぃるましい所やんでぃ思ゆん=だが、海野はとても珍しい処だと思う。
地ん人のお、似ちぇえ居らんでぃぬ言る筈えやしが=地元の人は似てないというかもしれないが、
他所ん人ぬ我からしいねえ、あらん又=よそ者の私からすれば、あるいは、
ちんとぅ我一人ぬ肝ぬ思いがやら分からんのおあしが=私だけの気のせいかもしれないが、
くまぬ言葉あ糸満物言いとぅあいゆかん=糸満言葉と大変、
似ちょおんでぃ思ゆん=似ていると思うのである
同ぬ如、具志頭ぬ言葉ん=同様に、具志頭の言葉も
又糸満ぬ言葉んかい良う似ちょおん=糸満の言葉によくにている。
くまとぅ具志頭ぬ歴史ん分からんしが=ここと具志頭の歴史も知らないが、
糸満やかあま昔、今ぬ糸満大里まんぐらからぬ=糸満はずっと昔、今の糸満大里あたりからの
敷替えいやんでぃぬ伝え話んあん=村落移転だとの言い伝えがある。
何がなぬ世変わいぬあたる大里から人ん達ぬ=何らかの事変があった大里から人々が
あまくまんかい分っくぃてぃ行じいがさらん分からん…=あちこちに散って行ったのだろうか…。

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