2018年03月

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 二月(にんぐぁち)え、なあだやしが、二月風廻(にんぐぁちかじまあい)いぬ節(しち)え早(ふぇえ、へえ)まとおいぎさん。
 東風平大橋(こちんだおおはし)んでぃ言(い)ちん、なんぞお長(なが)こお無(ね)えらんしが、かあまあま迄(までぃ)大連(ううちぐがい)がいそおる如(ぐと)おん。
 くぬ写真(しゃしん)抜(ぬ)じゅる前(めえ)ぬ日(ふぃ、ひい)ぬジュウルクニチイ(3月3日)や畦(あむとぅ)ん洗(あれ)えゆるあたいぬ豪雨(うふあみ)やたん。
 夕(ゆう)さんでぃなてぃ、雨ぬ晴(は)りたがやあんでぃ思(うみ)いねえ、霧(ちり)ぬ出(ん)じてぃ、趣(うむむち)ぬある景色(ちいち)なとおたしが、なあ明日(あちゃ)ぬ朝迄(あさまでぃ)、霧ぬ掛(か)かとおんでえ思(うま)あんたん。
 いっそうまやれえ、くぬ橋ぬかあま彼方(あがた)んかいや運玉森(うんたまむい、西原長町)ん見(み)いゆしが、ぞうい見(み)いゆみ。
 橋ぬ直(し)ぐ彼方(あがた)ぬ並(なん)ヤラブん畑(はたき)んちょうん見いらなそおてぃ。
 人(ちゅ)ぬ話(はんしい)なかいや、うぬ日ぬ暁(あかとぅんち)え、ようやく隣(とぅない)ぬ家迄(やあまでぃ)どぅ見いゆる、うぬ先(さち)え、むさっとぅ見いらんたんでぃぬ事(くとぅ)。
 なあいふぃえ気掛(ちが)きやあに早起(ふぇえうき、へえうき)きしいねえ、済(し)むたるむん…。

【語句】
霧ぬ中(みい)ぬ東風平大橋=霧の中の東風平大橋
二月え、なあだやしが、二月風廻いぬ節え=旧暦の二月はまだだが、二月風廻りの季節は、 註:雨の多い旧暦2月頃の悪天候を「二月風廻い」という。
早まとおいぎさん=早まっているようである
東風平大橋んでぃ言ちん、なんぞお長こお無えらんしが=東風平大橋とは言っても、それほど長いわけではないが、
かあまあま迄大連がいそおる如おん=ずっと、向うまで続いているかのように見える。
くぬ写真抜じゅる前ぬ日ぬジュウルクニチイ(3月3日)や=この写真を撮る前日の十六日祭は
畦ん洗えゆるあたいぬ豪雨やたん=豪雨であった。「あむとぅ洗え水」は豪雨の比喩的表現。
夕さんでぃなてぃ、雨ぬ晴りたがやあんでぃ思いねえ=夕方になって雨が止んだかと思えば、注:「雨が止む」事を慣用的に「雨ぬ晴りゆん」という。
霧ぬ出じてぃ、趣ぬある景色なとおたしが=霧が出て、幻想的な風景になっていたが、
なあ明日ぬ朝迄、霧ぬ掛かとおんでえ思あんたん=翌朝まで霧が掛かっているとは思わなかった
いっそうまやれえ、くぬ橋ぬかあま彼方んかいや=普段ならこの橋のはるか遠くには
運玉森(西原長町)ん見いゆしが=運玉森(西原町)を望むが
ぞうい見いゆみ=とても、見えるものではない。
橋ぬ直ぐ彼方ぬ並ヤラブん=橋の直ぐ向うのヤラブ並木も
畑んちょうん見いらなそおてぃ=畑さえ見ないのにである
人ぬ話なかいや、うぬ日ぬ暁え=聞いたところによれば、その日の明け方は
ようやく隣ぬ家迄どぅ見いゆる、うぬ先え=ようやく隣の家が見えるだけで、それから先は
むさっとぅ見いらんたんでぃぬ事=まったく見えなかったという事だ。
なあいふぃえ気掛きやあに早起きしいねえ=もう少し、気合を入れて早起きしておれば
済むたるむん…=良かったのに…

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 大潮花(うふうしゅばな)見(ん)じゅらあ冬(ふゆ)ぬ西(いりい)ぬ海端(うみばた)どぅましやる。
 夏(なち)え台風(てえふう)ぬ来(ちゅ)ゅうるばすお、まあぬ海端んじん見だりいしが、台風風(かじ)え、どぅくだら強(つう)さぬ、立(た)っちん居(をぅ)ららんしゃく、うかあさん。
 くまあ辺戸岬(ふぃどぅみさち)。
 一月(いちぐぁち)ぬ下(しむ)お、かわてぃ寒(ふぃい、ひい)さんあい、ゆうしいねえ霰(ゆち、あらり)行逢(いちゃ)ゆる事(くとぅ)んないがすらんでぃん思(うむ)たしが、むさっとぅ、行逢あららんたん。
 風(かじ)え強(つう)さしえ強さしが、飛(とぅ)ばさりいるあたいやあらん。
 ただ寒いさしえ寒さん。うんなばあや観光客(ちゃく)お、一人(ちゅい)ちょうん見(みい)らん。
 うんな景色(ちいち)ん、うちなあぬ景色ぬ一(てぃい)ちやしが、わざわざ見物(ちんぶち)しいが来ゅうる人(ちゅ)ぬ居らんしん、当(あ)たい前(めえ)ぬ事やら筈(はじ)。
 やしが、飛ばさりいる心配(しわ)あ無(ね)えらんてぃん、足(ふぃさ、ひさ)しんだかち、怪我(きが)さい、掬(すく)らりいる心配ぬあくとぅ波(なみ)んかい近寄(ちかゆ)らんしえまし。

【語句】
大潮花見じゅらあ冬ぬ西ぬ海端どぅましやる=大きな波しぶきを見るなら冬の西海岸に限る。
夏え台風ぬ来ゅうるばすお、まあぬ海端んじん=夏は台風が来るときはどこの海岸でも
ん見だりいしが、台風風え、どぅくだら強さぬ=見られるが、台風の風はあまりにも強く、
立っちん居ららんしゃく、うかあさん=立っていられないほど、危険である。
くまあ辺戸岬=ここは辺戸岬。
一月ぬ下お、かわてぃ寒さんあい、ゆうしいねえ=一月下旬はとくに寒くもあり、あわよくば
霰行逢ゆる事んないがすらんでぃん思たしが=霰に遭遇するかもしれないと思いもしたが、注:沖縄語には「霰」を表す語は「雪(ゆち)」で兼ねられているが、ここではあえて、「あらり」(「あられ」の合音、口語音)とした。
むさっとぅ、行逢あららんたん=まったくもって、出会うことはなかった。
風え強さしえ強さしが、飛ばさりいるあたいやあらん=風は強い事は強いが飛ばされるほどではない。
ただ寒いさしえ寒さん=ただ、寒い事は寒い。
うんなばあや観光客お、一人ちょうん見らん=こんな時は観光客は一人も見えない。
うんな景色ん、うちなあぬ景色ぬ一ちやしが=こんな景色も沖縄の風物詩の一つであるが、
わざわざ見物しいが来ゅうる人ぬ居らんしん=わざわざ見物しに来る人がいないのも
当たい前ぬ事やら筈=当然のことだろう。
やしが、飛ばさりいる心配あ無(ね)えらんてぃん=だが、飛ばされる懼れがないといえ、
足しんだかち、怪我さい、掬らりいる心配ぬ=足を滑らして怪我したり、掬われる懼れも
あくとぅ波んかい近寄らんしえまし=あるので、波には近づかない方が良い。

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