首里城と龍箪池b
 昨日(ちぬう)、首里城(うぐしく)ぬ百浦添(むんだしい)、南(ふぇえ)ぬ御殿(うどぅん)、北(にし)ぬ御殿うぬ他(ふか)ぬ建物(うどぅん)でえぬ合(あ)あち七所(ななとぅくる)びけんぬ諸燃(むるめ)えいさん。
 沖縄人(うちなあんちゅ)ぬ肝(ちむ)ぬあたら頼(たゆ)い所(どぅくる)とぅなとおたるむぬ、いっぺえ、口惜(くちゅう)しゃ残念(ざんにん)やん。
 写真(しゃしん)ぬ左(ふぃざい)むてぃいや百浦添、うぬ此処側(くまばた)んかい在(あ)しえ、北ぬ御殿。一(ちゅ)けん、失(うし)いねえ、再建(まただてぃ)すしえ、銭(じん)ぬ事(くと)お側成(すばな)ちん、時間(じかん)や費(てえ)すん。
 なあ同(い)ぬ景色(ちいち)ん見(ん)だらんないがやあんでぃ思(うみ)いねえ、肝暮(ちむく)りゆい、寂(さび)しさんあん。
 何(ぬ)が何(ぬう)んでぃち、あんけえなたがんでぃち、ちゃんちゃんさんてえまん、なんくる元(むとぅ)んかい戻(むどぅ)ゆるむのおあらん。
 首里城ぬ焼(や)きたしえ、今(なま)ぬまあどぅし、四(ゆ)けんなゆん。
 やしが、昔(んかし)ん人(ちゅ)お御城(うぐしく)お強(しい)いてぃん無(ね)えらんでえならんむんとぅし、考(かんげ)えやあに、うぬ毎(かあじ)、必(かんな)じ、再建し来(ち)ゃん。
 うんな肝(ちむ)んちょうんあれえ、必じ再建なゆん。

【語句】

昨日、首里城ぬ百浦添、南ぬ御殿、北ぬ御殿=昨日、首里城の正殿、南殿、北殿、
うぬ他ぬ建物でえぬ合あち七所びけんぬ諸燃えいさん=その他の建物が合わせて七つが全焼した。
沖縄人ぬ肝ぬあたら頼い所とぅなとおたるむぬ=沖縄人の心の大切な拠り所だっただけに、
いっぺえ、口惜しゃ残念やん=大変、残念だ。
写真ぬ左むてぃいや百浦添、うぬ此処側んかい在しえ北ぬ御殿=写真の左側は正殿、そのこちら側にあるのが北殿。
一けん、失いねえ、再建すしえ=一度、消失すれば、再建するのは、
銭ぬ事お側成ちん、時間や費すん=金のことをはさておいても、時間を要する。
なあ同ぬ景色ん見だらんないがやあんでぃ思いねえ=もう同じ景色が見られないのかと思うと、
肝暮りゆい、寂しさんあん=気も滅入るし、寂しい
何が何んでぃち、あんけえなたがんでぃち=なぜこうなってしまったのかと、
ちゃんちゃんさんてえまん=悔しがっても、
なんくる元んかい戻ゆるむのおあらん=もはや、ひとりでに元に戻るものでもない。
首里城ぬ焼きたしえ、今ぬまあどぅし、四けんなゆん=首里城が焼けたのは今回で四度目になる。
やしが、昔ん人お御城お強いてぃん=だが、昔の人は、首里城は絶対に、
無えらんでえならんむんとぅし、考えやあに=なくてはならないものだと考え、
うぬ毎、必じ、再建し来ゃん=その都度、絶対に再建してきた。
うんな肝んちょうんあれえ、必じ再建なゆん=このような根性れば、必ず再建できる。